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 おいものせなかだより9・10月号    2022年9月9日(金) [おいものせなか通信]

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 ウラコラム 香港と沖縄に想う          2022.9.9

〇 ドキュメンタリー映画「時代革命」

 先月、映画「時代革命」を観た。158分という長さと重い内容への不安は、映画が始まってすぐに消し飛んだ。最後まで目を離せず、泣きそうな気持で観た映画だった。これはフィクションでなく、実際に今の時代に起こっていることだと思うと切ない。香港では上映禁止なので、カンヌ映画祭などで直前まで知らされずにサプライズ上映され、国際社会に深い衝撃を与えた。監督はキウィ・チョウ。穏やかな中に芯のある、若い監督だ。


 映画「時代革命」は、2019年6月に香港の民主化を求める大規模デモからの約180日間を撮ったドキュメンタリー。2回目の6月16日のデモには、人口の3割の約200万人が参加した。デモの発端は、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案が立法会に提出されたこと。あたりまえの自由を求めて、10~30代の若者が牙をむきだした権力に、命がけで立ち向かっていく。「僕が尽くした相手は香港ではなく、香港人だ。次の世代のため、未来のため、すべてを捧げる」「自分は真の香港人だと思っている」香港人に強い誇りをもって、中国の支配に抵抗する。

 多くの逮捕者や犠牲者を出した民主化運動は、この改正法撤回を勝ち取ったが、2020年夏、より強圧的な香港国家安全維持法が施行され、自由への圧迫はますます強まった。ネットで「映画時代革命」を検索しただけでも逮捕されるという。言論の自由がない、民主的な選挙ができない。「国家の犯罪や暴力に抵抗するには声を上げ、行動し続けるしかない」と、キウィ・チョウ監督。すでに十数万人が香港を離れたが、彼は香港にとどまり、逮捕されることも覚悟で、映画制作を行っている。「間違っていないと思うことをいつも通りにやり続ける、それだけです」。


 映画のパンフレットで、日本在住で香港に家族がいる20代女性のメッセージから。
 「ロシアとウクライナの動きに、香港人はとても関心を持っています。香港と台湾も、同じように同時に中国にやられるんじゃないか、と不安視しています。今後、中国共産党は、香港と中国に対して動きを強めていくでしょう。(略)台湾の問題も日本を巻き込むでしょうから、日本の若い人たちも、もっと政治に注目した方がいいです。政治は生活に深く関わっています。みんなの暮らしも受けている教育も、ビジネスの発展も、結局政府や制度が影響していて、政治が悪くなると今の生活はなくなるのです。自由な生活がなくなってしまった今の香港を通じて、そのことを考えてみてほしいのです」

 日本でも秘密保護法など、政権批判監視や報道の自由が脅かされる悪法が成立している。決してひと事ではない。
 盛岡のルミエールで9月23日から上映される。自由とアイデンティーをめぐる、絶望と希望の物語。スクリーンでしか観られない、衝撃の158分。



〇 沖縄復帰50年  

 今年は沖縄復帰50年。新聞やテレビで沖縄戦の特集がなされ、あらためて沖縄の問題を考えさせられている。日本は敗戦の戦況にもかかわらず降伏せず、本土防衛のために沖縄を捨て石に戦場にさせ、20万人以上の住民が巻き込まれて死んだ。敵の米兵よりも怖いのは、日本兵だった。そして今も日本の米軍基地の7割が沖縄にあり、土地を奪われ、騒音や暴行事件など多大な負担を沖縄に課してきた。


 沖縄県民は50年前、「基地のない平和な島」を目指し、基本的人権や平和憲法のある日本へ復帰したが、日米両政府は「基地の島」を押しつけ続け、県民投票で72%が反対にも拘わらず、政府は辺野古新基地建設を強行している。海底の軟弱地盤や遺骨混じりの土砂の使用も大問題だ。さらに政府は沖縄本島周辺の南西諸島に自衛隊の新拠点を建設しミサイル配備をして戦争準備を進め、有事になれば沖縄が再び戦場になるのだ"(-""-)"。


 横浜のフェアトレード団体ネパリ・バザーロの土屋春代さんは、東日本大震災後に東北被災地の支援活動に尽くし、陸前高田の椿油製油所や野田村の山葡萄ワイナリーの起業の復興支援に関わった。それらが軌道に乗った後は、気にかけていた沖縄に目を向け、沖縄カカオプロジェクトをスタートさせ、カカオの栽培はじめ黒糖や海塩の沖縄の生産者を応援する。

 さらにアジア太平洋戦争の書籍や資料を調べて、沖縄戦の生き証人に会って話を聞き、ネパリの季刊カタログに渾身の記事を書く。前号では沖縄の特攻隊のこと。最新の秋カタログでは、終戦後、日本軍による久米島の住民虐殺の事実を知って言葉を失った。戦争は罪のない民間人を平気で殺す。大義名分で行う破壊・殺人は国家犯罪に思える。

 
 戦後、日本は戦争で犯した罪をきっちり検証し教訓とせず、歴史教科書から削除して、なかったことのようにした。土屋さんは久米島の記事の中で、「同じ敗戦国ドイツは『過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる』と、罪に真摯に向き合い、ホロコースト(ナチスによるユダヤ人大量虐殺)の現場を残し、世界中から訪れる人々に恐ろしい戦争犯罪を伝えています。日本では戦争の悲惨さを伝え、平和の大切さを訴えるための施設の多くは民間による運営で厳しい経営状況を抱えています」

 沖縄カカオプロジェクトのチョコレートの売上げから寄付される、福島の子どもたちの保養施設「沖縄・球美の里」も民間施設で支援者の寄付で支えられている。(沖縄カカオプロジェクトは第4期支援会員を募集中)土屋さんは、「戦後生まれが大半になった今だからこそ、自ら積極的に過去を知る努力を続けなければなりません」と、久米島の虐殺の記事を締めくくる。


 「歴史は学ばなくてもいい」と言ったこの国の政治家がいた。国民は知るな、考えるなと教育基本法を改悪し、報道にも圧力をかける。選挙権を18歳に下げたのも、徴兵制のため?現政権は憲法改正、自衛隊のミサイル配備等、戦争の準備を着々と進めている。戦後77年、沖縄の人たちの痛みを知り、過去の戦争の歴史も学ぼう。私たちの税金は軍事費5倍(増額)よりも、平和のために、国民の福祉に。主権者は納税者である国民だ。




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 おいものせなかだより   2022年7月23日(土) [おいものせなか通信]

 昨日届いた梅のお渡しで、昨日から盆暮れが一緒に来たような梅ラッシュでした。

 やっと、今月のおいもだよりができました。梅のお客さんに渡したいと、髪振り乱して仕上げて、昨日何とか渡せましたが、変更あります。

 お盆休みが昨日は8月16日まで、今日のは17日までと、1日経ったら休みも1日延びました(^_^;)。

 完熟梅が、お一人コロナの濃厚接触者で取りに来れず、4kgキャンセル出ました。


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 ウラコラム  改憲と消費税のこと

〇暮らしと政治の勉強会vol.4 「ウクライナでの戦争は日本になにをもたらすか」     6月26日(日) おいものせなか

~命はなによりも大切、私たちの戦争死を防ぐのが憲法第九条  川島茂裕さんのレジメより


 結論、ウクライナでの戦争が日本にもたらすのは、防衛費の増大、憲法に自衛隊を明記させること、その先は、憲法で厳禁されている集団的自衛権を、中国に対抗するために、アメリカ、オーストラリアと結ぶこと(NATOのアジア版)。

 私(たち)のめざす国は、非同盟、中立、非武装の日本→インドに学ぶ(伝統的外交政策である非同盟中立を堅持)・戦死は、侵略される側にも、侵略する側にも、あってはならない。それを憲法に明記したのが、自衛戦争さえ否定した日本国憲法第九条。戦争という選択肢を一切なくして、あくまで、平和的な話し合いによって、解決すべしとしたのが、それである。

・日本国政府に、他国(ロシア・北朝鮮)の核兵器保有を非難できる国際性正当性、説得力はない。なぜなら、日本政府は、核兵器廃絶条約に同意していないから。

・日本国政府に、ウクライナのチェルノブイリ原発をロシア軍が占領したことを非難できる根拠はない。なぜなら、日本は国策として、原発を稼働させているからである。戦争が始まったら、原発を狙うのは当然。昨今の自衛隊に原発を防衛できないのは自明。

・ウクライナでの戦争を、ロシアは、「侵略」「戦争」と認めていない。日本は、かつて、満州、中国への侵略戦争を侵略と認めず、
事変と称したのと同じ誤りを繰り返すが、プーチンを非難できる正当性はない。

・NATOは、日本国憲法が禁じている集団的自衛権の極地である。つまり、同盟国が攻撃を受けたら、自動的に同盟国として、
攻撃国に参戦するというものは、他国の利益のために、日本人が戦死するということ。



〇 7月の参議院議員選挙で、野党が消費税の廃止や減税を訴えたのは実現可能なのか?    
 
 今ではあたりまえのように払っている消費税が導入されたのは1989年。「直接税と間接税の比率の是正」ということで導入れた。直接税というのは所得税や法人税。間接税というのは当時は酒税や自動車、たばこなど特定の物のみにかけられていた税。直接税の方が多いということが富裕者の間で問題になり、消費税が導入された。それがいつのまにか、「社会保障の財源」と言われるようになり、消費税率が上がっても、年金は下がる、介護保険料は上がる、社会保障が良くならないのはなぜなのか?
 

 2021年度の税収総額は約57兆円。このうち消費税が占める割合は約35%。18年度まで最大の税目だった所得税(約18兆円)を上回り、法人税の2倍を超える規模となる。1990年度と比べると、消費税は4倍超に増えたのに対し、税率を段階的に引き下げてきた法人税は2分の1に減った。消費税の税収は、その73%が大企業と富裕層の法人税や所得税・住民税の減税の穴埋めに消えてしまった。所得の低い人ほど負担感が強い不公平な消費税。


 参議院選挙の後3年間は国政選挙がなく、その間に自民公明与党は、消費税を19%まであげると言われている。防衛費を捻出する必要があるから。消費税導入から33年、社会保障は切り下げに次ぐ切り下げ。消費税は増税されるたびに消費を抑制し、格差と貧困を広げてきた。斎藤貴男氏(※)は、消費税を弱いものを痛みつける「悪魔の税」と、怒りをもって言う。


 欧州では、ドイツが消費税に当たる「付加価値税」の減税に踏み切っている。英国や韓国も付加価値税の税率を引き下げている。世界では、すでに91の国と地域が付加価値税の減税を実施・予定。マレーシアは2018年に廃止。大企業優遇の国アメリカでさえ、消費税は貧困層や中小企業を圧迫し不公平すぎるという理由で、何度も導入は却下されて、消費税はない。


 消費税を廃止や減税にしたら財源はどうするのかというと、2019年の結党から消費税廃止を訴えてきた「れいわ新選組」党首の山本太郎は、「税はあるものからとれ、ないものからとるな」と答える。大企業の法人税と富裕層の所得税を上げれば、消費税廃止でも財源は賄えると。日本の企業の99.7%が中小企業で、赤字で消費税が払えずに倒産や自殺する経営者、貧困を苦に自殺する若者。23年秋のインボイス制度導入で零細企業や農家のなど自営業者は更に首を絞められる大問題なのだ。


 強者優遇・弱者切り捨ての政策で、この国に希望が見えるだろうか。憲法改正して戦争ができる国にして、防衛費倍増、米国の兵器爆買い、米軍基地の思いやり予算、、税金を湯水のように使う政権を選んだのは、国民である。私たちが知らないうちに、戦前のような怖い法案が次々通っていく。マスコミ真実を伝えないから、何も疑問を持たず、「自民党に任せていれば安心」と。不公平や差別なく、誰もが暮しを脅かされることなく安心して暮らせる社会をするためには?少しの疑問から社会は見えてくる。


 参考資料 
わらしべ農園通信、※ジュニア向け著書「ちゃんとわかる消費税」(斎藤貴男)、「消費税が社会保障を破壊する」、れいわ新選組政策



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 おものせなかだより 5・6月号  2022年5月19日(木) [おいものせなか通信]

 かなり発行が遅れました。伝えたい情報が多くて、またも字だらけです(^_^;)。

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 ウラコラムも字だらけ、、今回も力が入っています(^_^;)。


 「戦争をしない国」から「戦争ができる国」へ!?
                             2022.5.18

 ロシアとウクライナの戦争で、自民党政権は平和憲法の改正に邁進している。7月の参院選は大事な選挙。学者・作家・弁護士などが反対する平和憲法の改正について考えさせられる言葉を聞いてほしい。私は莫大な防衛費よりも、被災地や貧困対策など国民の暮らしにあてたい。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 法律は市民が守るべきルールです。しかし、憲法は国家を縛るルールです。社会の秩序がめちゃくちゃにならないように法律が市民を取り締まるのと同じように、国家がおかしなことをしないように一定のルールを課す。それが憲法の役目なのです。憲法九十九条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」

 では、どうして国家を縛るルールが必要なのでしょうか?それは、ときに国家権力が暴走して、私たちの生活を脅かすことがあるからです。(略)税金だって取り放題だし、気に食わない人は逮捕し放題になるかもしれません。それを防ぐために、国家を縛りつけ、国家を律して政治を行うことを、「立憲主義」といいます。

 しかし、2012年に自民党が発表した「日本国憲法改正草案(以下、改憲案)では、日本国憲法の一部を書き換えるというレベルではなく、全体を見直す改憲案になっています。それは、憲法を守る義務は、国家でなく国民になっています。近代国家の基本といえる立憲主義とは正反対の考え方です。立憲主義がないがしろにされれば、国家が国民に保障している自由や権利はさまざまな制約を受けて、生きづらい社会になるでしょう。(憲法九条・略)

 自民党の改憲案が実現すると、日本は「戦争をしない国」から「戦争ができる国」になります。現憲法の「戦争放棄」は日本国憲法の最大の特徴のひとつです。(略)侵略戦争をしないといっている憲法は、世界に150ほどあります。しかし、正規の軍隊を持たず、交戦権まで放棄している憲法は、日本国憲法以外にありません。単なる平和主義ではなく、どのような場合にも戦争はしないという積極的平和主義が現憲法の特徴です。

 現憲法九条の改憲案では九条2項がまるごと削除され、「戦力の不保持」と「交戦権の否認」が削除されることで、「戦争放棄」を誓った九条1項は骨抜きになり、「戦争ができる国」になります。

 憲法は私たち自身を幸せにする道具です。怖いのは、憲法の本質を理解しないまま、まわりの空気に流されるようにして慌てて判断してしまうこと。改憲議論で国民一人一人がじっくり憲法と向き合い、理解しましょう
                      (伊藤真・弁護士「憲法問題」より)



・日本の年間の軍事予算は、直接軍事費のほか思いやり予算その他の名目を含めると、5兆円超なんです。5兆を超すような軍事費を使う国と、憲法九条は、果たして並存しうるでしょうか?初代防衛庁長官木村篤太郎という人は、初期の国会答弁のやり取りの中で、質問に答える形で言っています。「志願と徴兵とを比べたら徴兵の方が安上がりである」「しかし、徴兵をやるためには憲法を変えなければならない」(澤地久枝・ノンフィクション作家)

※安倍政権で、日本の軍事費は6年で6倍に増大。アメリカから高額兵器を言い値で100基など爆買いに元自衛隊幹部も疑問を呈した。


・ナチスドイツの政権下、ヒットラーを支えたひとりでもあるヘルマン・ゲーリングの言葉を思い出す。国民を戦争に巻き込むのは容易だ、と彼は豪語した。「自分の国が他国から攻撃されていると説明するだけでいい」と、そして戦争に反対するものは、「愛国心が欠如したものだと公に非難すればいい。この方法はどの国でも適用できるものだ」と。(略)わたしの考える、わたしたちの「安全保障」とは、★憲法を守ること。★米軍基地をなくすこと。★原発を廃炉にすること。この三つだ。(落合恵子・作家)


・ノーベル平和賞の候補にもなっているが、日本はこの憲法9条をこそ世界に輸出すべきだろう。9条についてのある母親の話も忘れられない。「言論の自由や男女同権などを規定した憲法は確かにありがたいが、何よりもありがたいのは憲法9条だ。これによって婦人の幸福が完全に保障される。結婚をしても夫を軍隊に徴収されることがなく、子どもを産んでも徴兵されない権利が保障された。言い換えれば、子どもに軍隊に行けとか戦争で死ねというように母親の心を偽る必要がなくなり、安心して夫や子どもに愛情を注ぐことができるようになった」と。(佐高 信・評論家)


・国会で多数派を占める勢力がどれだけ強行採決を濫発して乱暴な内容の法律を作るかは、特定秘密保護法(2013年)、平和安全法制(戦争法)(2015年)、共謀罪法(2017年)で明らかである。自民改憲素案を通せば、大騒動になったこれらの法律と同様か、もっと著しい人権抑圧の法規を、一夜にして、国会の審議抜き、内閣の閣議決定だけでできることになる。これは内閣独裁という他ない。(梓澤和幸・弁護士)


・日本国憲法は普通の国の憲法とは違う。普通の国は不戦だが、日本国憲法は非戦だと言いきっている。(略)人間は普通ではできないけれど、人間には崇高なことに取り組む可能性もあるんだなと。日本国憲法を世界遺産にというのは、最高の表現なんですよ。(中沢新一・宗教人類学者)


・奇跡の憲法で現実的ではない、無茶な憲法だといわれるけれど、あきらめずに無茶に挑戦していく方が面白いじゃんって思う。ある意味、人間の限界を超える挑戦でしょう。絵空事だろうけれど、世界中がこの平和憲法を持てば、一歩進んだ人間になる可能性もある。(太田光・芸人)


・平和主義は、ただの平和愛好でも「護憲」でもない。「戦争に正義はない」とし、問題、紛争の解決を武力を用いず、「非暴力に徹して行おうとする理念と実践が平和主義だ。(略)日本は、「良心的兵役拒否者」ならぬ「良心的軍事拒否国家」という中立国でいくのがよい。(小田実・作家)


・私は戦後一貫して「平和憲法を守れ」という態度をとっています。それは平和憲法、特に九条には人類の未来の理想が含まれているからです。今、環境破壊や核戦争による人類滅亡の危機が叫ばれるとき、やはり、人類は戦争によって運命を決めるという業の愚かさを知り、永久平和の道を真剣に考えるべきだと思います。(略)私は一生、憲法改正の動きに反対を続けていこうと思います。(梅原 猛・哲学者)


 引用文献:日本ペンクラブ「憲法についていま私が考えること」、梅原猛・井上ひさし他「憲法九条、あしたを変える」、太田光・中沢新一「憲法九条を世界遺産に」



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 おいものせなかだより3・4月号   2022年3月5日(土) [おいものせなか通信]

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 先日お知らせした3月20日(日)の市政の勉強会は、27日(日)になりました。

 ウラコラム
 
  さらば!おまかせ民主主義 ~ 花巻市長選挙から

                       2022.3.4

 「民主主義ってなんだろう?」そう思ったのは、1月の花巻市長選挙で新人候補が現職に僅差で落選。「今回は花巻を変えられると思った」と、新人を熱く応援していた増子義久さんがきっかけだ。彼は大ショックのあと、3期目の上田東一市長の市政を監視する「さらば!おまかせ民主主義~花巻版見張り番」を立ち上げた。そうか、あってあたりまえに思っていた「民主主義」って?おまかせしていた?から冒頭の言葉になった。


 増子さんは元朝日新聞記者で在職中に各赴任地で喧嘩してきたという社内でも名物記者だったらしい。定年で42年ぶりに花巻に戻ってきて言った言葉が、「帰ったら花巻は腐っていた」(^_^;)。愛する郷土を良くしたいと奔走し、70歳で市議になり、市政の問題を鋭く追及してきた人だ。

 一方私は花巻に30年前から住み、どこか保守的・閉鎖的で閉塞感のある風土は変わらないだろうと半ばあきらめていた。18年前から市民運動で地域の出産環境の改善に政策提言や陳情を行っても、住民の声に耳を傾けない、動かない行政には段々やる気をそがれていった。

 それが、今回の市長選挙で市政の問題点が露呈され、「トップダウンでなく、市民総参加の楽しくなるまちづくり」を掲げた元市議会議長の小原雅道さんの出現に、私は期待した。小原さんはよく市民の声を聞き、賢治を生かした文化、芸術、教育や福祉と医療が整ったまちづくりも夢ではないと。

 しかし、現職は政党・組織がらみの選挙戦を展開。加えて投票率の低さもまずかった。2万人の花巻市民が現状を変えたいと新人に投票した一方で、有権者の半数の4万人は棄権した。投票率が低いのは、選挙に行っても変わらないと政治が遠く感じるから。国政も地域の政治も私たちの暮らしに関わる問題が決定されていくとわかれば、私たちの代表をしっかり選び、暮らしに反映されるはず。おそらく市政の何が問題なのかが伝わってなかったからだ。


 無関心・無知でいると、後でこんなはずではなかったということもよくある。今年はこれまでの社会問題の勉強会に、暮らしと政治も入れよう。7月に国政選挙と花巻市議選がある。市政も市民の目で監視し、私たちの意見が尊重される市民力を皆でつけていこうと。

 最近民主主義を意識したのは、2015年に安保法案反対で学生グループSEALDsが国会前で若者を何万人も集めてデモをした時。勉強会を重ねて、これは戦争法案だと気づいた若者たちのスピーチが素晴らしく、当時の安倍政権の政策にNO!と行動した若いパワーに感動した。


 なぜ市政の監視や勉強会が必要なのか?まちを活気づけるには市民の力が必要なのだ。今回の花巻市長選挙の争点は大きく3つあった。

 ①新花巻図書館の問題。新花巻図書館の場所をどこにするかも決まらず進展しない。一昨年1月に花巻駅隣接のJR跡地に住宅付図書館という構想が報道された。市民も議会も寝耳の水で驚いた。上田市長は、紫波町の官民連携で成功したオガールの社長岡崎正信氏に委託していて、岡崎氏が内閣府の会議で花巻に住宅と図書館一体の施設を手掛けていると発表したことで明るみに。市民の反対の声で「住宅」敷設案は一旦撤回。その後市や議会は市民の意見を聞く場を設けたり、ワークショップなどを開催。高校生は駅近くを要望するが、市民の多くはまなび学園と旧花巻病院の周辺を希望。上田市長は市民の声を聞いて決めると言うが、なぜか家賃が発生するJR跡地にしたいように見える?


 ②花巻駅橋上化の問題。花巻駅正面と西口の地下通路は古くて、汚く、防犯上も問題があると長年の懸案だった。その通路を新しく通すために、今の駅舎を解体して、改札をホームの上にする橋上化駅舎に38億円もかかる。上田市長は国からの補助金をもらい、市の負担は6億円で済むというが、私たちの税金。花巻駅は東北100選に入るという2階の窓がステンドグラスの駅舎。駅の利用者数を考えた時に、そこまで多額の予算をかけて、駅舎を新しくする必要がある?という声も多く、地下通路の問題は他に対策を考えられないのか。花巻は支援児童や引きこもりの支援がないと嘆く声が聞こえる。駅の予算をもっと福祉など困っている所に回せないだろうか。駅は町の玄関だから、花巻らしい景観を望む。


 ③上田市長のパワハラ問題。市職員が精神疾患で休退職が近年で倍になった理由に、行き過ぎた暴言などがあり、市長も一部認めている。普通ならば大問題になるのに、なぜか報道もされないから、多くの市民はその実情を知らない。昨年12月、1人の若者が議会に陳情してやっと調査が始まった。上田市長はできる人だから、自分と同じようにできない人に苛立ち罵倒してしまうのだろう。でも、それで精神を病んでしまった人の人生やその家族は…。

 上田市長が今回の接戦で気づき、市民不在の市政を転換してくれたらと願う。監視も要らない、期待できる市政に。


 18歳選挙権に合わせて出版された岩波新書編集部編「18歳からの民主主義」から抜粋する。
 
 「私たちの仕事は、選挙に行って投票することだけではありません。自分たちが選んだ議員がしっかり仕事をしているかどうかをチェックし、おかしいと思ったら要望を伝えよう。(略)私たちの意見を自治体の行政に反映させるためには議員に頑張ってもらわなければならない。国会も大切だが、福祉や教育など、身近な行政を担っているのは地方自治体なので、住民代表である議員の役割は重要だ。どのような人を地方議会に送るのかを真剣に考える必要がある」(大山礼子)


 「民主主義は道具だ。使わなければ錆びる。(略)家族は社会の最小単位。そこに民主主義がなければ、それよりもっと大きな社会に民主主義が拡がることはのぞめない。(略)日々の暮らしの中で、民主主義を使わなければ、民主主義は学べない。家庭で、学校で、地域で、話し合いをする、異見を言う、異見を聞く、少数意見を排除しない。いまのあなたの家庭や学校の中に、民主主義を学ぶ機会はあるだろうか」(上野千鶴子)


 子どもの頃から家庭や学校で、民主主義や政治と暮らしを学ぶことが必要だった。それが欠けていたから、総おまかせ民主主義になったのか?


 
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 おいものせなかだより1、2月号  2022年1月21日(金) [おいものせなか通信]

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 ウラコラム、この2日間で渡した紙通信と1行だけ違っています。間違い探し(*^^*)。

 
      人生は死ぬまで現役である

                            2022.1.20


 今年も無事に新年を迎えられた。私は20代は刹那的で、いつ死ぬかわからないから、見過ごせない世界の貧困や環境の問題に取り組もうと会社を辞め、NGOの世界に入った。収入はなかったが、毎日刺激的だった。当時筑紫哲也が編集長だった朝日ジャーナルでライターの仕事が入り始めた頃、東京から岩手に移住した。

 東京を離れる前に、詩人山尾三省の本を出していた出版社の社長から、「ここにいれば楽に生きられるのに、君はあえて困難な道を選ぶんだね」と激励のお手紙を頂いた。
 その意味が当時はわからなかった。地域に根ざして、エコな自給自足をして、途上国の貧困は先進国の消費とつながっている、地域から世界を変えたいと岩手での新生活に意欲を燃やしていたのだ。

 しかしまったく簡単ではなかった。頂いた言葉の意味が少しわかった。あそこで別の道を選んでいたら?もし別の夫を選んでいたら?(;^ω^) 幸せって何だろう…。



 そして、60歳で家族が全員卒業していき、喪失感と開放感の狭間で、助言ももらった。「もうお店をやめて、自分たちがいる東京で暮らしたっていいんだよ」と子ども。「これからは静かに無理しないでお店を続けていけばいい。いつかお迎えが来るから」と夫の友人。

 いやいや、まだ道半ば。ここで止まると、ここで奮闘してきたことは何だったの?温かい助言を跳ね飛ばして、いつのまにか年の初めに、たくさんの目標を立てていた。
 1年振り返れば、達成できなかったことの方が多い。でも、ひとつでもできたとことはよくやったと褒める。以前はできないことを数えて、ダメだなあと叱咤したが、やめた。

 明日も同じ1日が来るかわからないのに、悲観的にとらえるよりも、些細なことでも感謝し、感動し、笑っていた方がいい。これからは笑顔で生きよう。楽天的に。
 そう思えるようになったのは、年もとって、経験や苦労が肥やしに?悪くないものだ。



 90歳を過ぎても元気に自分の仕事を現役で続けている女性たちがいる。すごい、のひと言だ。正月に読んだ本から紹介する。


 日本画家の堀文子が90歳を超えて出した、「ひとりで生きる」は、「群れない、慣れない、頼らない」をモットーに、「私は人として、1ミリでも上昇して死にたいと思っています。だから自分を甘やかすわけにはいきません。死ぬまで現役の職人でいるつもりです」
 77歳でアマゾン、80歳でペルー、81歳でヒマラヤへ取材旅行に行っている。「私は岐路に立たされた時は必ず、未知で困難な方を選ぶようにしています」と。

 「常識の世界に生きなかったから、長生きできた」という美術家の篠田桃江。私は若い頃から、彼女の抽象画のような書、墨の自由な発想の作品が好きだ。「100歳になっても、枯渇する、もう何もできない、そういうことはないですね」。104歳まで作品をつくった。

 作家の佐藤愛子は98歳。45歳で別れた夫がつくった莫大な借金を自ら背負い、やっと借金を返して建てた別荘に起こる心霊現象を20年かけて鎮めたなどの修羅場を踏んできた。「年をきれいに重ねるには?」の女性記者に、「年とるのにきれいもへったくれもない。そんなに知りたかったら、年とってみろ」。言いたいこと言うから元気なのだ(笑)。

 私の姉のバレエの恩師の渡辺珠実さんは88歳の今でも、毎週新幹線で新潟から東京へ牧阿佐美バレエ団の指導者向けレッスンに通う。自分の鍛錬を怠らず、創設60年のバレエ研究所で現役指導を続ける。背筋をピンと伸ばし、凛としている。


 彼女たちは自分が好きなことが若い頃からあって、才能もあり、現役で続けるのは羨ましく、特別?現実は、好きなことを見つけられない、また現実を前に諦めた人がほとんどの世の中だ、私も含めて。

 そんな中、テレビで見た94歳の「津軽の餅ばあちゃん」桑田ミサオさんは60歳で老人ホームの慰問で餅を持って行ったら、お婆さんが涙流して喜ぶ姿に、「餅一つで人を幸せにできるなら、一生餅を作っていこう」。
 小豆の栽培から始め、納得がいくまで5年はかかったという笹餅。75歳で起業し、年間5万個を一人で作っていた。「母が、10本の指は黄金の山だ。この指さえ動かしていれば、食べることに困らない。だから作れるものは何でも覚えておきなさいという言葉は本当だった」と、語る笑顔が美しい。


 作家の宇野千代は行動の人。98歳まで生きて、「人生は死ぬまで現役である、老後が存在する隙はない」「心に張りがある人間はボケない」。



 私が尊敬する中村哲さんの昨秋の新刊「わたしはセロ弾きのゴーシュ」を読んだ。

 「私は、幸運だったと思いますね。向こうにおれば、いわゆる欲望というのは、みんな、普通の人はあんまり持っていないですね。まず、健康で命があること、三度、三度、ご飯が食べられること、家族が一緒におれること、これ以上の望みを持つ人の方が少ない。(略)私は向こうで働いて、楽天的な気持ちになれる。命を落としてもくよくよしない。というこの楽天性、これはやはり向こうにいて幸せだと思いますね」

 心に沁みた。かつて私がフィリピンのフェアトレードの生産者を訪ねた時、「幸せって何?」と尋ねまくった。みんな「仕事があって、ご飯が食べれて、家族がいれば、それで幸せ」とすぐ返ってきた。えっ、その時は拍子抜けしたが、今わかってきた。青い鳥は実はすぐ近くにいると。

 
 この世界で生きていくのは本当に大変だ。日々悩み苦しみながらも頑張っている、それで十分。コロナ禍で女性の自殺者急増に心が痛む。死ぬな。助ける人はいる。いつかきっと良くなる。笑える日が来るから。

 夢や目標は無理になくてもいいし、もし、諦めている人には、堀文子の言葉を贈る。「本当にやりたかったことは忘れずに諦めないでいれば、何十年と月日が過ぎても、不思議とチャンスはやってくるんです。いくつになっても、誰にでも、諦めなければそのチャンスはやってきます」


 私の夢は…、20代で想った。
 つらい時に開きたくなる本か絵本を出す、世界放浪の旅、あとテラスのある家(笑)。諦めなければできるかな!


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 おいもだより11・12月号   2021年11月19日(金) [おいものせなか通信]

 今月の通信が、やっとできました。いつも裏を書こうとすると、時間ばかりかかって、足を引っ張ります(*_*;。だって、表だけだとお店の宣伝中心だから、面白くないもんねー。

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 ウラコラム

   沖縄・福島・岩手をつなぐチョコ 
                         2021.11.18

 9月末に、フェアトレードショップの仲間が岩手に来てくれた。私が前に、「みんな花巻に遊びに来ないかなあ」と言ったことで、フェアトレード団体ネパリ・バザーロ創設者の土屋春代さんが声かけしてくれて、横浜と名古屋から老舗ショップの岩手ツアーが実現した。

 来県当日の朝、名古屋組が空港に行ったら便が欠航で!急きょ新幹線にというハプニングもあり、初日に花巻の温泉を満喫した翌日は一路陸前高田へ。陸前高田は、ネパリ・バザーロが震災の復興支援で開設した椿油の製油所「椿のみち」がある。地元で伝統的な椿油をつくり、その食用の椿油と岩手産の原料とで作った化粧品やシャンプーは高品質で支援になる。そこでは2年前からチョコレートの製造も行っており、特別にその工程を見学させてもらい、被災から10年の陸前高田で、津波伝承館や発酵のカモシー、再建直後のジャズ喫茶も訪ねる旅を、昔の仲間とできたうれしい3日間。


 ネパリの土屋さんが1991年からネパールの貧困改善に取り組んで、20年経った時に起きた東日本大震災。すぐに全国から支援を募り、スタッフと一緒に毎週末仕事を終えて、横浜から岩手・宮城に駆けつけ、被災地の人々を食事と温泉に招待する温泉ツアー等を行った。その活動を約6年間続けた後は、地元の産業復興が必要と、ネパール支援で培った経験から、陸前高田で椿油の製油所を、野田村では山ぶどうワインのワイナリーの開設に奮闘。それらの事業を徐々に軌道に乗せ、次に土屋さんは気になっていた沖縄に足を運ぶ。沖縄戦の悲惨な歴史や、戦後も米軍基地等の問題を抱え、厳しい状況の沖縄で、何かできることはないかと模索し、そこで頑張る人々に出会って、2017年に、「沖縄カカオプロジェクト」を立ち上げた。


 それは、沖縄産カカオをもとに新たな産業を創り、障がいがある人や一般就労が難しい人たちに仕事の機会を生みだすことが目的である。また、そこで福島原発事故による放射能汚染地域に住む子どもたちの保養施設「球美の里」の支援も行う。ただ、沖縄産カカオの実の収穫まではまだ何年もかかるため、インドの有機カカオを輸入し、沖縄の黒糖でチョコづくりをスタートさせた。このプロジェクトは活動を応援してくれるカカオフレンズによって支えられている。それは、チョコレートの製造量が限られているため、予約中心に販売することで、作業する人たちが安定して仕事ができるため。現在第3期のカカオフレンズを募集している。一口1万円の支援で、たくさんの雇用にもつながる。

 
 今回初めて、「椿のみち」でチョコレートの製造過程を見学させてもらった。開設当初に訪ねた時は、椿の実の手作業での選別作業にとても大変な仕事だと思ったが、カカオバターを使わないチョコはとても難しく、毎日の気温と湿度を見極めて微妙に機械の設定を変えるという。作り始めてまだ2年というのに、若いスタッフの職人技に驚きの連続。これだけ手作業で丁寧に作られているとは。「ただ美味しいだけでなく、沖縄と福島と陸前高田の支援になるチョコです!」と、地道な作業だが仕事にやりがいを感じているスタッフの笑顔に、こちらもパワーをもらった。

 
 今回来県してくれた仲間、名古屋の風”s(ふ~ず)の土井さんは、愛知県女性総合センターの中でお店を構え、フェアトレードのほか人権・女性等の学習会を精力的に行い、講演もこなしてきたパワフルな人。同じく名古屋のショップ、オゾンの杉本さんと私は、実は30年以上前にフィリピンバナナの農薬問題で出会っていて、旺盛な探求心と知識に脱帽だ。横浜のグリーンバザールの菅波さんは、ネパリ・バザーロの復興支援や沖縄への研修ツアーには必ず参加して、いつも笑顔で地道にお店を続けている。


 私たちはフェアトレードショップの第一世代と言われていて、社会問題の矛盾や不公正・不平等を何とかしたいという市民運動的想いからお店を始めた世代。まだみんな勢いがあった頃は、お店同士の交流会もあったが、本当に十数年ぶりの多分これが最後の岩手ツアーかな…。時代と共に閉店や縮小する店もあり、「第一世代で昔と変わらずお店を続けているのは、おいもさんくらいかも」と言われて、えー、こうなったら、フェアトレード不毛の地と言われた東北で、伝説の店になったるわ~(笑)。
 
 
 さてフェアトレードチョコといえば、今年はピープルツリーが30周年を迎えて、30周年特設サイトが設けられている(※)。ネパリ・バザーロは来年30周年を迎えるし、ウインターチョコの第3世界ショップは今年35周年だ。日本で初めてフェアトレード事業を始めた年に同団体にいた私もフェアトレードに出会い35年だが、おいもは再来年で満30周年に。
 

 私がフェアトレードを始めた頃は、この活動が広がれば世界はきっと良くなるだろうと信じてきた。しかし世界で難民や貧困は増加の一途。私も働けど~楽にならず、じっと手を見る。気づけばとうに還暦を過ぎて。私がやってきたことは何だったのか?と。でも、途上国の人の困難や、命をかけて人のために働く、デニ・ムクウェゲ医師、中村哲医師、土屋春代さんらのすごい生き方を思うと、私は命の危険もないし、毎日ご飯もお酒もありがたく頂けている。自分に与えられたこと、できることをやっていこう~(*^。^*)。



(※)「私たちは、世界を変えるのに「大きな」ビジョンは必要なく、世界を良くしたいという明確な想いと地道な作業のみが、変化をもたらすことを証明しました。私はこれからも、フェアトレードの推進、環境に配慮した持続可能な生活スタイルやビジネスの推進、生態系の搾取を阻止するための活動を決してやめたくありませんが、世界を良くする方法が書かれている魔法のような本はありません。それぞれが自分の考えを見つけて、自分の能力を最大限に発揮しましょう。あなたが考える世界を良くする方法は、私とはまったく違うかもしれませんが、目指すところは一緒です。すべての人々と地球にとってサステナブルな世界に向けて、さらに歩みを進めていきましょう。」 ピープルツリー社長・共同創設者 ジェームズ・ミニー




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 おいものせなかだより9,10月号   2021年9月11日(土) [おいものせなか通信]

 おいものせなかだよりができました!なんと、今回は久々に裏コラムがあります(*^^*)。

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 ウラコラム  

       女に生まれたというだけで
                           2021.9.11

 アフガニスタンが気になる。中村哲さんのぺシャワール会などの国際支援もあって、この20年間で生活も良くなってきたのに。もはや自由や民主主義どころか殺されるとおびえる人々の姿に苦しくなる。特に女性は教育や就労の禁止、外出もままならない。世界の人口の2割の国の飽食と環境破壊の陰で、戦争や紛争はなくならず、国を追われ難民が増えている現実が…切ない。


 10月11日は、「国際ガールズデー」。世界には厳しい環境に置かれている少女、女性たちがいる。児童労働、人身売買、児童婚、性暴力、性器切除、身内による殺人など。その多くは貧困が原因で、女に生まれたというだけで差別され、教育・就労の機会はおろか、自由や人権もない。「国際ガールズデー」とは、男女の不平等、女性に対する暴力の撤廃と女子教育の普及など、若い女性たちが直面している問題に取り組むことを訴えるために国連で定められた記念日で、毎年この日にイベントを行っている。


 その10月に、私は性暴力の問題を考える映画の上映会を行う。その映画は、「女を修理する男」。以前おいも通信やブログでも紹介した、アフリカのコンゴの性暴力の被害者を命がけで治療する婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師のドキュメンタリー映画である。2020年1月の通信のウラコラム「利他と照一隅」で、中村哲さんの訃報と共に紹介した。


 コンゴで女性の大規模レイプは紛争の兵器と化し、赤ちゃんから80歳の女性まで、その残虐さは膣に爆薬など目を覆いたくなる酷さ。20年で10万人の女性被害者の治療にあたり、世界に真実を伝え、女性の人権尊重を訴えたことで命を狙われても、被害者の再起を応援し闘っている医師。コンゴの大規模性暴力の背景には、携帯電話やパソコンの材料になる鉱物資源があり、毎日使っている私たちとは決して無関係ではない。


 「世界の悲劇に背を向けるのは共犯です」「性暴力を続けさせているのは、社会の無関心とタブー視と沈黙。沈黙を破ることが性暴力に対する絶対的な武器になる」と、ムクウェゲ医師は2018年ノーベル平和賞受賞式のスピーチで力強く訴えた。


 映画邦題タイトルの「女を修理する男」に、まるでモノを修理するみたいと私ならずとも違和感を持つだろう。「コンゴの性暴力と紛争を考える会」の米川正子さんが邦題について説明している。

 「映画制作会社から意訳せずに直訳をという依頼で、原題は英訳"The man who mends women"です。なぜ「修理」なのかの理由は、一点目に、ムクウェゲ医師は女性の身体を当然モノ扱いしておりませんが、残念ながら世界の一部の男性は、女性の性を経済的・政治的な「道具」(つまり、敵の弱体化、人口減少や資源へのアクセスを目的とする)として認識しているのが現状です。だからこそ「性的テロリズム」のような行為がコンゴだけでなく、他国においても長年続いています。二点目は、もし「女を治療する男」というタイトルだと医療的な解決だけに限定してしまうのですが、ムクウェゲ医師はそれに加えて、ボロボロに壊れている国家の構造全体(行政、司法、ビジネス、女性蔑視なども含む)を修理する包括的な解決策を求めています。ムクウェゲ医師が世界各地でアドボカシー活動を続けているのもそのためです」(映画ホームページより)


 さて、9月12日まで「叫ぶ芸術~ポスターに見る世界の女たち」が、石鳥谷町図書館のギャラリーで展示されている。ℐ(あい)おんなの新聞で連載している、世界の女性政策を研究してきた三井マリ子さんが集めた女性の人権に関するポスター展だ。見逃した方に、ポスターとコラム60編をまとめた素晴らしいカタログをお勧めする。(税込800円) 

 ウイットの利いたタイトルと写真。「政治は男のものではない(フランス)」「リップスティックで男女平等(フィンランド)」「グローバル化より女の権利だ!(マレーシア)」「じゃあ、政治家の顔を女性に変えたら?(ベルギー)」。


 三井マリ子さんはかつて「ママは大臣 パパ育児」という本を、1994年にヨーロッパ10ヵ国を回って、男女平等実現への取り組みを取材して書いた。人口は男女比半々なのだから、政治も女性議員を40%以下にしないというノルウェー発祥のクォーター制(割り当て)は、今や多くの先進国が導入している。日本はといえば9.9%で世界166位。フィンランドやニュージーランドでは、30代の女性首相が誕生しているのに。日本はジェンダー指数が153か国中120位、先進国の中では最下位。


 政治家に誰がなっても変わらないと若者は無関心だが、国民の意識が国を変える。この秋は衆議院議員選挙。私たちの暮らしは政治と直結している。棄権せずに女性や障がい者など社会的弱者の立場に立って政策を行う女性や政党に投票しよう。


 途上国だけでなく、なくならない女性の抑圧に、私はここで締めくくる言葉が見つからず、デニ・ムクウェゲ医師の来日講演(2017)でのメッセージを再び紹介する。

 医師は好きな日本の言葉「利他」を掲げ、「人生で大切なのは、自分のことだけを考えないということ。他者の人生をより良くするために、他者の苦しみを和らげるために、自分には何ができるのだろうかと考えるということです。そうすると自分が損したように感じるかもしれませんが、何も失ってはいません。あなたはもう大きな恵みを受け取っているからです」 


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 おいものせなかだより7、8月  2021年7月17日(土) [おいものせなか通信]

 おいものせなかだよりを遅ればせながら、出しました!
 今回裏面のコラムはなしです。表面のみIMG_6460[1].jpg  
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 おものせなかだより3・4月号  2021年3月23日(火) [おいものせなか通信]

 やっとできました。それも3月もう下旬なのに、3、4月号とは(^▽^;)。

 明日発行ですが、いつもは紙を先に出してからブログUPですが、特別に!(笑)

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 裏面はコラムはまたもや書けなくて、このまま白紙にしたくない!とブログから。
 お客さまの中には、紙を楽しみにしていても、ブログを見ない方もいられるので。
 やはり紙の通信、手書きを大事にしたいけど、ブログで伝える情報量と速さは勝ります。

 こんな感じ。ブログと同じ内容なので、ブログ見てくれている方には小さくても。

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 おいものせなかだより11・12月  2020年11月20日(金) [おいものせなか通信]

 今月のおいもだよりがやっとできました。大幅に遅れてしまいました。

 裏面を、先月に続いて空白にしたくないと思い奮闘しましたが思うように書けず、諦めて今回も表面だけの商品紹介ばかりの通信です。ちょっとつまんないけど(*´з`)。

 まだ1か月以上あるのに、早々と1年の感謝の言葉と、年末年始のお休みも書いています。

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