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 おいものせなかだより7・8月   2023年7月27日(木) [おいものせなか通信]

 おいものせなかだよりがやっとできました!3・4月号以来です。

 どんどん字だらけで読みにくいですね(>_<)。ウラコラムも頑張りました(笑)。

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 ウラコラム

 小田とおならとペペロンチーノ、and ~忠雄


 7月9日、小田和正のコンサートに行った。オフコースの武道館連続10日間コンサートに3日間も行ったのが1982年だから、実に41年ぶりと言いたいところだが、5年前夫がいなくなった数か月後に娘がチケットを取ってくれて、結婚後初めて、38年ぶりに小田の盛岡公演に行けた。


 半年前、東京のナオコさんから、「小田さんの追加公演が盛岡であるので、一緒に行きませんか?」という連絡に、行く行く!チケットはすぐ取れたのかと思いきや、数か月後、「取れました!ファンクラブ会員も殆ど取れなくて、私も全会場申し込んだのに、盛岡だけが取れました」え、ファンクラブでも?これは、岩手はファンが少ないからかなと思っていたら、盛岡は会場が小さいから競争率が激しかったと後で聞いた。


 いよいよ当日、ナオコは小田のTシャツを着て新幹線に乗っていたら、何人ものファンに声をかけられたという。盛岡駅から会場へのシャトルバスで会った愛知県の女性はチケット取れなくて、当日券目当てに来て、ダメだったら東北を観光しようと早めに会場へ。幸い初日当日券で入れたので、2日目も当日券で入るという。駐車場には、秋田、福島などの県外ナンバー。盛岡駅からのシャトルバスは10台近く。県外から新幹線で来た人か。

 
 ライブは電光掲示板にデカ文字で歌詞が流れる。皆手を叩いて、おじおば合唱。和正、「昨日今日と盛岡ですが~、1週間位やりたいくらいですっ」に、会場がウワーと拍手。ナオコ曰く、「リップサービスはしない人で、珍しくピョンピョン跳ねてたのは上機嫌だからだよ。小さな会場のほうが観客と一体感があって好きみたい」後でナオコの小田トモ情報では、「盛岡公演よかったらしいね」と評判。さすがの情報網。「ところでナオコさんはいつからファンなの」と聞くと、「12歳から。当時鹿児島に青い三角定規のコンサートに友だちに誘われて、デビュー直後のオフコースが前座で歌ってたのを聞いて」…うっ、負けた(-_-;)。


 開演前にナオコ、「小田さん前より声が出てるからね」え、75歳だよ!2時間半全力で歌い、歩き、美しい高音も健在。「長く歌ってくれて有り難い。子育て中はお金も時間もなかった。今やっとライブに行けて本当に幸せ!」と言ったナオコシャトルバストモの言葉に超同感。歌い続けてくれて、うれしくて~うれひくって、言葉にできないっ♪


 ナオコさんを紹介してくれた古い友人キョウコも、小田抜きで遠く広島から合流。翌日は沿岸に行きたいというので喜んで案内。和正聴きながら♪だが、CDがダメな車にラジカセを積んで、あれ動かない?なぜかエアコンも効かないのよね、うちの車。途中東和町の車やに寄ってみてもらう。あら両方スイッチが入ってなかっただけ(^_^;)。和正鳴らし陸前高田の震災伝承館を見学して、今まで報道で知るだけだった震災や津波のことを実際に知れてよかったと。


 次にどこに連れていこうかと考えたのが、「子どもほんの森遠野」。私たち、絵本や絵が好きというかわいい熟女(笑)。1・2月のこのコラムでも紹介した世界的建築家安藤忠雄が、この国に絶望しながらも希望を子どもたちに託した。たくさんの本を読んで、過去を学び、今を考え、未来を想像してほしいと、自費で設計・建築し、大阪に次いで2番目に遠野市に寄贈した図書館だ。


 古い商家を改装した施設は天井まで絵本がディスプレイされ、現代美術のように美しく、居心地抜群。子どもの絵本や図書だけかなと思っていたら、自然から美術など13のテーマ別に見やすく、大人も楽しめる本が選書され、意外な本に出会い、ずっといたくなる。


 3人で床で本を見ていた時に、キョウコがブッと屁をした。あっとうろたえ恥ずかしがる彼女に、「私もお店で出る時あるよ、お客さんも私も知らんぷりするけどね~」と、しょうもないフォロー。それからそれぞれ本棚を散策して、また自然と集まった時に、私がコンビニ若者しゃがみのせいかブッと屁が出た。キョウコは顔をくしゃくしゃに嬉しそうに、即座にナオコに手を振り、「今度はあんただよ」と。他の来館者もいる図書館で、屁こき熟女が声を押し殺して笑いころげるの図。

 そこで思い出したのが、うちに小さな子ども連れのお客さんが、「またトイレ貸して下さい。すみません、ここに来るとなぜか子どもがうんちをしたくなって。よほどいい気が流れているんですね」と。…えっ、おいもって、うんちしたくなる空気感なのか?


 ほんの森は靴のままの書架と靴を脱ぐ板の間があり、回遊しやすいよう途中に竹の下駄も用意されている。ここからは土足ね、3足並んだ竹の下駄の一番端に大きめの楽そうなサンダルがあって、これにしよう~と履いて本棚を眺めていた。しばらくして、「すみません…」と声かけられ、「そのサンダル僕のなんです」。青年がすまなそうにしている。えー知らずに履いてしまってごめんなさい!と言ったら、「紛らわしいのを履いてきてすみません」と平謝りで帰っていった。こっちが悪いのに、なんと謙虚な田舎の若者。そばでナオコに目撃され、ニタニタと笑ってた。


 ここは文化施設とかで、本の貸出しはしないが、また来てのんびり本を散策したい。そして、スタッフの対応がていねいで素敵。心から楽しんで、喜んで、感動したナオコとキョウコ。ここに来るのが最初で最後かもしれない観光客を、これほどまで喜ばせる図書館って、なに?


 私はいま新花巻図書館の移転問題に取り組んでいる。市は駅前立地を進めるが、図書館を普段利用しない人や観光客も満足する図書館は、便利さや蔵書だけではない。ついリラックスして屁も出てしまい、ウンチもしたくなるような居心地のいい空間だ!と実感した。屁(へ)屁(へ)(^^ゞ。


 沿岸から遠野、温泉と濃密ないち日の夜は、簡単な手料理。最近得意のペペロンチーノを張り切って作ってる最中、前日に研いだ包丁がまな板から跳んだと思ったら、足の甲に直撃か、血がダラダラ。ギャー、二人は止血!と慌てるが、私は傷よりも、「あー、麺が茹で上がる、ぺ、ペペロンチーノがー」と、足は動かせず手はコンロ、いやコント。おば旅ならぬおだ旅で若返った。明日からまた笑顔で頑張ろうね、ファイト~。


「読書を通して得られる知識や体験は、スマートフォンで得る情報とは比べものにならないくらいの価値があります。(中略)自分の心に残る大切な一冊を探してみてください」
 安藤忠雄の遠野開館に寄せたメッセージ。やっぱり忠雄はイイこと言うなあー。ファンになっちゃうわ(^.^)。


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