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 30周年のおまつりを終えて    2023年12月5日(火) [おいもの30年]

 この月火の休みは、おいものせなかだより書きでした。目がしょぼしょぼです。
 合間に図書館問題の議会傍聴をしたりで、図書館のことでも頭がいっぱい(^_^;)。

 気分転換に、白菜を漬けたり、ケーキを焼いたりの台所しごとと、片付け。

 通信は明日仕上げをして、明後日には出せるかな。また、字だらけ!じだらく?


 とうわ九条の会の通信が届きました。
 おいもまつりの後に寄稿をお願いされたので、その文章を転載します。


   開店30周年のおまつりを終えて
                      おいものせなか 新田文子

                 
 11月11・12日においものせなかまつりを終えました。10年ぶり、30周年記念の一大イベントは今回大道具係の夫がいない中、外のテントの設営に不安がありましたが、当日出店者の皆さんの協力で無事にできました。10周年の初開催から8回目の今回は出店者が増えて、テント半分という狭いスペースの中での農産物やお菓子の販売、ライブコンサート、社会問題トークなど、皆さんの笑顔があふれる2日間でした。その後も、「楽しかった」「まだ余韻があって来ました」という喜びの声に、30周年祭、本当にやってよかったと思いました。


 紹介が遅れましたが、おいものせなかは花巻市内で1993年からオーガニック、エコロジー、フェアトレードをテーマに商品を販売しています。今でこそSDGsが騒がれていますが、30年前から低空飛行のSDGs商店で、志は大きいです(笑)。その辺は、おいものせなかの通信3月号に、「春は来る」と走りつづけて30年、に書きました。ブログで見れます。


 夫の資源廃品回収業から成り行きでお店を始めたので、やりたくて始めたわけではなく、商売そっちのけで市民運動の先頭に立って益々生活苦に陥っても、途上国の貧困の厳しい現状を見てしまったから、何とか続けてこれたのだと思います。毎月の支払いに顔が青くならなくなったのは、ここ5年前くらいから。10年前の20周年の時にカフェを始めたのも、それまで県内外の顧客の発送の注文がネット通販の普及で激減して、ネット社会で小売店の将来への不安を感じたのと、フェアトレードのコーヒーや紅茶を出して消費を促すためでしたが、まったく甘い素人考えでした。今はこそっと営業のやる気なく見えるカフェです。


 独身時代に途上国の貧困問題を知り、自分に何かできないかと思ったのが40年前。でも貧困の原因はグローバル経済や先進国の消費のあり方に気づき、都会を出て地域に根づいて、自分たちの暮らしの見直しをと落ち着いたのが岩手です。当時は気づく人が増えれば、将来世の中は今より良くなるだろうと単純に思っていましたが、戦争は減るどころか難民も増え続け、昔よりもひどい社会になるなんて、想像もしていませんでした。それでもピープルパワー(市民の力)が結集すれば世の中を変革することできると信じて活動しています。


 お店の趣旨が理解されず、「10年も15年も早いんだよ」と以前よく言われ、人見知りの性格も相まって孤独に走ってきた感もありましたが、30周年祭で仲間たちに囲まれて自信につながりました。これからも生産者がていねいに作った商品を手渡し、カフェで「政治と暮らしの勉強会」をして、誰もがいのちを脅かされずに幸せに生きられる社会を目指していきます。憲法九条や人権・環境問題等に気づくきっかけは、私たちの食とお買物から。何を選ぶか買うかは、世の中を良くも悪くもする投票と同じです(坂本龍一の言葉)。まず一杯のコーヒーをフェアトレードに変えてみませんか。次は35周年(70歳!)を目標にします。

                          

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コダシマと申します

個人的にとっても勇気の出る記事でした!
by コダシマと申します (2024-01-23 02:00) 

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