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 「1ドルたりとも損をしたくない」企業       2012年8月28日(火) [政治・経済・社会]

 こんにちは。まだまだ暑い日が続きますね。皆さん、体調は崩していませんか?

 先日のお知らせの映画を観に行って、その報告をブログに書いたのが、またちょっとのミスタッチで
消えてしまい、あららーとタメ息。精密機械というのは、慎重にしないと難しいですね(>_<)。


 映画の内容は、農薬や遺伝子組換えの種を世界中で販売する多国籍企業のモンサント社が、途上国の農民も含め、自社の種・農薬・肥料などを買わせるような仕組みにもっていくこと、一企業が政府のトップを巻き込んで世界中の食糧を支配しようとしていることなどの悪業!がよくわかりました。


 フェアトレードでなぜオーガニックコットンかの話をするときに、インドの綿花農家の自殺者が多いことに触れるのですが、映画でも農薬や種の借金で25歳の青年が農薬を飲んで自殺したというシーンに切なくなりました。

 フェアトレードで訴えてきたことと確実にリンクしていて、地域の伝統的な農法や文化・生活が一企業のためにどんどん破壊されているとあらためて認識し、怒りや絶望感、自分の非力さなどがぐるぐると。だれてた頭にカツを入れられました。


 アメリカも中国の大豆もかなりの割合で、遺伝子組換え大豆になっています。自給率が先進国で最も低い日本は、大豆のほとんどを輸入しており、日本ではまだ遺伝子組換えの種で栽培を許可していない(ヨーロッパも慎重である)とはいえ、加工食品の原料でどんどん入ってきているはずです。


 TPPの問題も、アメリカが日本の農業や食糧支配だけでなく、医療や土地の権利など、とても大変な問題を含んでいて、絶対に阻止するべき協定だと、私は考えます。

 この映画はTPPを考えるきっかけにもなるので、チラシや解説などでTPPに関心をもてる上映の機会がまたあればと思います。ネットでもTPPの情報は調べられます。


 映画自体は、ネットから綿密に調べたデータやインタビューの連続で濃くて、少々ハードです。
 映画のホームページの解説やストーリーなどを事前に読んでいくだけでも、参考になります。

 http://www.uplink.co.jp/monsanto/about.php

 配給元のアップリンクuplinkは社会派・ヒューマンな映画が多く、東京に行った時は必ずチェックするのですが、正規の上映前に地方で観れるなんて、主催者の方ご苦労さま、有難うございました!


 また、モンサント社は水の支配にも手を出すようです!

 私が数年前に訪れたネパールの首都カトマンズでも、家に水道がない家も多く、多数の人が町の水くみ場にタンク持って、長い行列。水が出る家でも、1週間に一度夜中に決められた量のみ(日本の消費量の一日分)という状況でした。そんな人たちに、多国籍企業が水ビジネスで管理されて、お金で水を買えということでしょうか(怒)!

 いまやすべてが国境を越えたグローバル化で、私たちの衣食住がいつのまにか外国の企業に管理され、ふだんでも、また戦争になったという場合に、大変困難な状況になると思います。

 私たちにできることは、これから生きる人たちの暮らしのことも考えて、政治や経済の問題は常に暮らしに直結しているので、無関心でなく、確かな情報を得て、必要に応じて反対の意思を伝えていくことでしょう。


 何度目かの更新で簡単にするつもりが、ついつい熱くなってしまったー。長くて、字だらけ…。(^_^;)

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