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 介護サービス      2018年6月22日(金) [がんと闘いたくない癌闘病記]

 6月の市の広報に、介護保険のことが大きく載っていた。「みんなで支える介護保険」。そこには、保険料を納めましょうというだけで、利用の仕方や案内はどこにも書いてない。

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 「まだ、知らないで布団で寝ている人は多いんですよ。ほんと、もったいないですね」と言うのは、介護ベッドをレンタルしてくれた福祉用具の会社のAさん。40歳から国民が国保の中で介護保険料を払っているということもはじめて知った。

 行政は、年金もだが、保険料を払えと積極的に言うが、いざ受給する年齢になっても、また介護サービスに関しても、向こうから支払う時はこちらから聞きにいかない限り、わざわざ教えてくれない。それがおかしい、腹が立つ。

 
 コージさんが65歳になった昨年の秋から、介護保険料の納付書が届くようになり、介護なんてまだまだと思っていたから、その金額にびっくりした。
 
 コージさんが1月に腫瘍の痛みと食べれなくなった時点で、在宅でのレンタルベッドや入浴介助などの介護サービスを、行政のケアマネージャーがいるから聞いておいた方がいいよと友人からアドバイスを受けていた。

 
 だが、1月末からさわうち病院に4週間入院し、3月は在宅で花巻病院の訪問看護を受け始めたが、まだ歩けたので、特にベッドの必要も感じず、看護師さんも「介護でなく看護です」と。何事もははじめてでよくわからなかった。

 コタツに座って「骨が当たって、お尻が痛い」と言いはじめて、床ずれになる寸前で、看護師さんとケアマネさんから、床ずれ防止のマットレスやクッションのレンタルを提案された。介護保険の申請をしていなかったので、認定までの1か月は自費になるかもと。


 3月10日過ぎ、銀座の個展のDМハガキを1枚1枚自分で宛名を書き、同時に「オレじゃないとわからないから」と確定申告を2日間夜なべ作業でやった後、自分の仕事をやりきったかのように、布団から起きれなくなった。

 水もジュースも少ししか飲めなくなり、何とか少しでも口からものを食べさせたい、布団に寝たきりでは喉を通りにくいから、起き上がって食べれるようにと、やっと電動の介護ベッドを入れたのは3月20日。その直後に、行政の介護審査委員が入り、要介護5と認定された。(1と5でどっちが重いのかもわからなかったが、たぶん5が一番重い)


 最新式の電動ベッドは背もたれの角度も床からの高さもリモコンで操作でき、私も世話をするのに予想以上に快適であった。もっと早く利用すればよかったなぁ。結局もう食べられず、4日間使っただけで残念だった。

 コージさんが亡くなった日に、またいつもの布団に寝かせたいという希望に、Aさんは休日にもかかわらず、盛岡からベッドの解体に来てくれた。

 そして、1か月後の支払いの時、介護保険で1割負担なので、ベッドは月額9000円が900円、マットレスが400円、サイドテーブルは200円という安さにびっくり、有難い。

 「せっかく保険料を払っているのだから、皆さん利用した方がいいですよね」と、Aさんの対応に感謝すると、冒頭の「そうなんです。まだ知らないで布団で…」という言葉になった。介護保険料の使いみちで介護サービスはほんの一部で、あと何だっけ、教えてもらったけど忘れた。

 いずれ、みんな払っているんだから、必要になったら利用した方がいいです。いや、介護をする側、される側にならないのが一番、ですが。
 
 
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