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 おいもだよりとせなかだより 5月      2012年5月12日(土) [おいものせなか通信]

 おいものせなかだよりが、おとといの木曜日にできましたー(^o^)。
 おいもだより.jpg

 せなかだよりは、先月のように、紙のようでなく、文字を移した方が、読みやすいでしょうか?

 せなかだより ⑤     
     
              きのこの思ひ出~           2012.5.10

 先月、東和町の親戚のおばあちゃんから原木の生しいたけをたくさん頂いた。肉厚で大きく、
とても立派だが、放射能のことも少し気になった。が、夫と私はつい誘惑に負けて、その晩数枚を
塩焼きにして食べた。「おいしいー(●^o^●)」。

 その2~3日後の定休日に、広瀬隆さんの講演会に盛岡へ出かけて、夕方は反対方向の北上へ、
小麦粉などの放射能検査に行くついでに、気になっていたしいたけも持って出た。
 「しいたけはたぶん出るよ」という夫の声を背中に受けて。

 「おいしそうな、立派なしいたけですね」と感心する川辺さんのところで放射能測定をした。
今まで、うちで持ち込んだ商品類は放射能不検出だったが、はじめてセシウム134が176Bq/kgと
137が259Bq/kgが出た。合わせて436ベクレルという高い数値だ。「この数値は、基準値以上
なので、出荷もできませんね」と、川辺さん。ショック・・・(>_<)。

 その後、しいたけは産地にもよるが、国の基準値を超える測定値と報道されている。でも、スーパー
や産直で相変わらず並んでいるのは、ちゃんと測定しているのだろうか。表示してくれたら、かえって
消費者も納得して買えるのに。広瀬隆さんのお話では、しいたけ原木の7割は福島からだが、ハウス
や菌床栽培のきのこも、気をつけた方がいいという。食べる側としては本当に残念だし、何より生産者
はどれだけ悔しいだろう。私たち食べる側は選べるが、きのこに限らず、農漁業にたずさわる生産者、
また関連した産業は死活問題だ。東電の賠償も含めて、何とかしていけないのだろうかと思う。

 広瀬さんは、空間線量はあまり問題でなく、食べものによる内部被曝を心配する。特に、若い人や
子どもたちは気をつけた方がいい。怖い話だが、10年後には10~20万人の日本人がガンや白血病
で亡くなるという、確かな国際機関の予測データも知らされた。私たちは、放射能という見えない敵を
相手に、大変な時代を心して生きていかねばならない。

 今の時期は、山菜がおいしい。野菜が端境期(はざかいき)なので、いつもの年ならば、ばっけ(ふき
のとう)からはじまり、大好きなたらぼ(タラの芽)やコシアブラ、しどけ、行者にんにく、これからはわら
びなどが、次々食卓をにぎわす。昨年の今頃は、放射能検査もできず、不安を感じながらも、しっかり
食べてしまった。今年は山菜からも放射能が検出されているので、我慢していっさい食べていない。
毎年採ってくる山のきのこもしかり。ほんとうに、残念でしかたない。


 暗い話になってしまったが、しいたけで思いだした、昔のエピソードをひとつ。
結婚したばかりの頃、東和町の奥の部落で夫の親と同居していた。
ある日、近所のおじさんがきのこをたくさん持って、玄関に立っていた。

 「これ、うちでとれたんだけど、食べですけろ」
 「うわあー、こんなにたくさん!ありがとうございます!(^^)!。これ、何ていうきのこなんですか?」
 「すいたけ」
 「すいたけ。わー、はじめてのきのこです。どうやって料理したらいいんですか?」
 「あー、塩焼きにしたり、炒めてもいいし」
 
 夫が帰ってきて、台所のテーブルを見て、
 「しいたけ、誰か持ってきたの?」
 「しいたけじゃないの。す・い・た・け!」
 「はあー、どう見たって、しいたけだよ」
 「だからー、何ていうきのこですかって聞いたら、『すいたけ』だって言ったの!」
 「『すいたけ』なんてきのこ、ないよ!」

 エッーー?きのこ名人の夫が、『すいたけ』というきのこがない???
 「すいたけ、すぃーたけ、しぃーたけ、・・・・・。( 一一)」
 「しいたけを見たことも、料理も知らない嫁さんだなあと思われたんじゃないの、ククッ」。

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