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 優しい解体青年      2018年12月7日(金) [暮らし]

  「薪?じゃあ、太い角材だけわきによけて、残しておきますね」と解体屋の青年。

 「あ、はい、よろしくお願いしまーす」と、廃材の板もコージさんなら何か使える(塀、壁、棚、家具etc.)と全部もらうだろうな、私はできないから角材だけでも十分有難い。

 自分でもよく言ったなぁ。実は人見知りでシャイな性格だから。誰も信じないけど。
 
 さて、もらえることになったものの、うーん、どうやって持ってくるか。
 一人でできるかなあと、店の合間か夜に一本一本引きずって来る姿を想像した。
 やっぱり、コージがいないと一人ではちょっと大変な作業だ。

 翌日、青年がお店をのぞいて、「あの、準備できました」とついて行くと、廃材角材の山を指して、「どうぞ、ここに置いておきますので、持って行っていいですよ」と。

 中には長いのもけっこうある。「あ、はい。あのー、私一人で持てるかなあ?」

 「うーん、長いのはちょっと無理かな。二人で持たないと」と青年。

 「あのー、コーヒーごちそうするから、運んでくれないかなあ」と言ったら

 「よっしゃー!わかりましたー」と、予想外のうれしいリアクション!(^^)!

 
 まもなくして、廃材持った青年が店の前を通り過ぎていく姿に、慌てて外に行って、「ごめん、ここは薪割りする所だから、もっとこっちの奥に置いてくれるかな」とえらそうに指示する(^_^;)。青年、イヤな顔せず、わかりました!と、次々3人で角材一本ずつ持って運んでくれた。

 あっという間に終わった。本当に助かった。ありがとう!と、早速コーヒーを淹れたかったのだが、「今日は早く帰りたいので、いいです」と言う。じゃあ、必ず飲みに来てね。

 あらためて顔を見れば、いい顔してる、優しい働き者の青年たち。
 仕事中は、やはり、コーヒー飲みに来るのはむずかしいのかな。


 それから数日で、コンクリや鉄骨などが重機で片づけられ、解体は終わった。
 隣りはすっかり広い空き地になり、もう青年は来なくなった。

 きのう地鎮祭が行われたようで、建設ラインが引かれ、こっちに迫っていた。
 だんだん陽当たりも変わって来るだろう。…先のこと心配しないようにしよう。

 
 それよりも、解体青年たち、コーヒー飲みに来ないかなあ。


      IMG_1088[1].jpg
     木があると、なんだか豊かな気分でうれしい
 
 
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