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 すどう美術館がやってきた!in 大槌          2012年5月2日(水)  [Art]

 最近、2~3時間かけて書いたブログを腕か機械かどっちか悪くて、あー消えてしまった~の繰り返し(>_<)。  きのうも早くアップしなければ!と夕べ書いて消えたのを、今朝アップです。ブログでへとへとだわ~。
 
 今日(1日)から5月です。今日は定休日で、今年はGWもずっと営業中の唯一の貴重な休みの日。でも、頭の中は、おいもだよりを書かねばとか、土地探しも…とかで気持ちが休めず、頭は一杯。

 朝、夫が、「今日の予定は?…オレは大槌に行きたいんだけど」と、珍しいことを言うので、「え?」。
すぐに今朝の岩手日報を見せて、「すどう美術館がやってきた!」の記事。作家15名が今回のために描いた「未来へ・げんきアート展」と、すどう美術館所蔵の『人間賛歌・菅創吉(すがそうきち)』展。
 岩手日報ニュースhttp://www.iwate-np.co.jp/hisaichi/y2012/m05/h1205012.html

 私は、「え、すどう美術館…。聞いたことがある」そういえば3年前に、夫が東京の京橋の「ギャラリーび~た」で初個展を行った時に、私も2日間ほど画廊の当番をして、たまたま画廊の奥の本棚の美術書の中で目に止まった本、それが「世界一小さな美術館のものがたり」という、すどう美術館の館長さんのエッセイで、読みやすく、一気に読みました。

 その話をすると、夫は、「び~たのオーナー八田さんは、たしかすどう美術館の会員の会長さんだったんだよ。オレの絵を気に入ってくれた時に、菅創吉を知っていますか?オレの絵は菅創吉をほうふつとさせるというようなことを言ってくれたんだ」

 そんなことなら、尚さら私も見てみたいので、今朝の新聞で知って、たまたま今日休みで行けるのは、ラッキーだよ!と、早速大槌に出かけました。約2時間車を走らせて到着。会場の中央公民館は、昨年避難所だった高台のところで、よく覚えてました。

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 新聞にも出て、賑わっているかなと思ったら、来場者は少なく、私たちが入って、見始めると声をかけてくれた方がいました。それは、すどう美術館館長の須藤一郎さんでした。まさかお会いできると思っていなかったので、びっくりしました。

 須藤さんは、15名の被災地へのメッセージをつけた展示作品を案内して頂き、最後に菅創吉の展示を見て、「すごい!すごい!」と興奮する私たちにいろいろとお話して下さり、夫は、「こんなにいい展示なのに、人が少なくてもったいない。でも、おかげで館長さんを独占しちゃったなあ…」。感謝、感謝!

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 須藤一郎さんは、1982年にたまたま美術館をご夫妻で訪ねて、菅創吉の絵に出会い、一枚の絵を購入されてから、人生が変わりました。その後美術活動入るようになり、自宅を開放して個人美術館、銀座でギャラリー、現在は小田原に移って美術館を開いています。菅創吉は82年、須藤さんが絵に出会う直前に77歳で生を閉じたところで、ご本人には会っていないとのこと。

 須藤さんが、NHKに何回もお願いに行ったおかげで、1996年に「日曜美術館」で40分にわたり菅創吉を取り上げてくれた時の喜び!そして、すごい反響だったとのことです。

 「一貫してきたのは、誰からも頼まれたわけでもなく、まったく純粋な気持ちで、ほとんど無名で亡くなった菅創吉の作品の素晴らしさを世間の人たちにもっと知ってほしいという願いを伝えることであった。」(須藤さんのメッセージ文より)

 サラリーマンだった須藤さんが1枚の絵をきっかけに、30年もご夫妻で美術活動を続けてこられて、現在は、若手作家の育成や国内外の作家の交流活動、小学生へのお話など、アートの社会活動を行っています。今回の企画は、昨年の震災でアーティストたちが何か支援できないかと、すどうさんを中心にできた「東日本元気アートプロジェクト」のメンバーの絵や音楽による活動です。

 菅創吉は53歳で絵を本格的に始め、58歳でアメリカに渡り10年間いて、私が今回魅かれた展示作品は60代後半に描かれたものです。年齢を感じさせず、モダンで純粋で、そしてあたたかくて深いものを感じます。私たちも「年だから」なんて言わず、いくつになってもやれるんだという勇気をもらいました。

              大槌.jpg           

 以前この避難所の高台から見えた、大槌の町は、1年経っても復興がまだまだです。
 大槌は海のそばの平地が中心地で、高台が少ないだけに、時間がかかるのでしょう…。

 4日まで(最終日は3時)です。すどう美術館は出前美術館もやっていますが、東北は今回が初めてだそうです。会場では、小田原名産の寄木細工のハギレの工作やビーズや缶バッジ作りなど、子どもも大人も楽しめるワークショップも無料で行っています。絵を見て、手づくりして、帰りは復興食堂でご飯を食べて、ぜひ行って見てください!

 最近イベント続き、連休も営業の中で、須藤さんの「絵は心のごはん」を頂いた、いい休日でした。
 岩手日報さんのタイムリーな記事のおかげで、私も行けてこうしてお知らせができてよかった。
 (夫にどうだった?と聞いても、さっぱり報告ができないので。笑)
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 東京ではじめて夫の絵を評価してくれた、「ギャラリーび~た」の八田さんは、あと数日で1周忌。
 天国の八田さんが、引き合わせてくれたのかなあ…と、話しました。
 
 すどう美術館ホームページ http://www.sudoh-art.com/jp/home.html

 さあて、明日から3日間、おいものガレージセールです!準備に、今日はがんばろう\(◎o◎)/!

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