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 東電旧役員に画期的な賠償命令  2022年7月16日(土) [放射能・原発問題]

 東京電力福島第1原発事故を巡り、13日に画期的な判決が出ました。

 IMG_8156[1].jpg 岩手日報25面7/14
 岩手日報は1・2・7・25面と大きく取り上げました。

 津波対策を怠り会社に損害を与えたとして、総額22兆円を東電へ賠償するよう株主が求めた訴訟の判決で、東京地裁は旧経営陣4人に計13兆3210億円の支払いを命じました。


 NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220713/k10013715511000.html

 事務局長の木村結さんは、33年前に借金して東京電力の株を買って株主になり、その輪を広げて株主として会社に物申し、原発事故後に訴訟を起こすという市民運動を続けてきました。


 私は33年前は、夫と赤ちゃん連れて青森の六ケ所村の核燃サイクル反対で毎年青森の集会に参加していて、ベビーカーか抱っこひもでお子さん連れて東京からデモに参加した木村さんにお会いしました。
 
 木村さんたちの地道な長年の活動には頭が下がります。


 国策の原発関連の訴訟は被害者である原告が敗訴することが常ですが、今回は歴史的・画期的な判決でした。裁判長・裁判官にも権力におもねないまっとうな良識のある人がいたことが嬉しいです。

 裁判長は原発事故現場の視察にも行ったそうです。


 原発事故を巡り、旧経営陣により民事上の責任を認めた司法判断は初めてです。


 ただ、実際に賠償が支払われるのは困難だという報道もあり、これが原発被害者への補償の判決だったらよかったなと思ったりもします。

 地裁でいい判決が出ても、高裁で覆る可能性もあります。6月の避難者集団訴訟では最高裁で国の責任を認めなかったから。


 国民は司法がちゃんと機能しているか関心を持って、チェックしていきましょう。


 今は、原告団と支援者の皆さんの10年の闘い、本当にご苦労さまでした。



 

 
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