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 私たちが生まれた島    2020年2月9日(日) [政治・経済・社会]

 今日は夕方急いでお店を閉めて、先日紹介した映画を観に行ってきました。今頃の時期は冬の凍結道路で怖くて行くのも大変ですが、幸い道路は乾いてて助かりました。

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 2時間21分という珍しく長い上映時間で、仕事後の夜のこの長さは正直疲れそうだなぁと思っていました。ところが、とてもいい映画でした。わかりやすくて飽きさせずに、約2時間半があっという間でした。

 沖縄の米軍基地の辺野古への移設問題を、どう思うか、これからの沖縄をどうしていきたいかを4人の若者の視点にスポットを当てて描いています。

 
 基地を抱える沖縄の苦しみ、基地を押しつけながらひと事で無関心の本土の日本人、沖縄県民の多くが県民投票で反対の意思を表明しても、耳を貸さず民意を尊重せず、工事を断行する政府。民主主義って日本にあるの?と登場する若者は疑問を募らせます。


 ずっと昔から、沖縄は差別されてきて、今もそれは変わらすに苦しめていると思うと、切ない。これは若い人たちにぜひ観てほしい映画です。


 残念なことに会場は、こういう社会的な問題にはいつもそうですが、若い人がいなくて年齢層が高い人ばかり。世の中を憂える高齢世代がいなくなったら、日本はどうなっていくのかと心配になります。

 「今大人が、何をやっても変わらない、仕方がないと諦めたら、子どもたちもそうなってしまう。これからの子どもたちの時代のために、大人が諦めずにやらなくては」と、映画に登場する3人の子育て真っ最中のお母さんは、保育士の仕事をやめて、政治から村を良くしていきたいと村議に立候補した奮闘ぶりも涙を誘います。


 学生で沖縄の県民投票を実現させた、まだ20代の元山仁士郎さんがゲストのトークで言っていた印象的なことがひとつ。沖縄の県民投票の結果に賛成の意思表明をした県が全国で2つだけ。岩手県の達増知事と静岡県知事のみ。あとはどうともいえないとかのらりくのり。だから今回岩手に来れて、とてもうれしいですと。そうだったのか、すごいです。


 沖縄で、あたりまえの平和な暮らしを守るために命をかけて、からだを張って闘っている人たちがいます。私たちはその沖縄の犠牲の上に、平和な暮らしをあたりまえに享受しています。


 若い30代の都鳥兄弟が全身全霊でいい映画を作ってくれたことで、知らなかった現実を知ることができました。まずは、知ること、関心を持つことから。そして感じて、考えていく若者が増えていってほしいです。応援していきましょう。

 「最大の敵は無関心」と、地元の人がポツリと言っていました。


 4月17日から、東京のアップリンクで上映される予定です。


 
 
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