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 30年ぶりの友人      2019年7月25日(木)

 先週は完熟梅の入荷とランチが重なって、お昼もとれないくらい忙しい週末でした。

 6月からお客さんが少ない静かな日が続いたので、一瞬梅景気でよかった、うれしい。
 今年も江刺の立派なきれいな梅を美味しい梅干しに!と皆さん張り切ってました。


 日曜日に、高校・大学時代の友人Tが、広島からはじめて岩手に来た。なんと30年ぶりの再会。同行の東京在住のNさんは私は初対面。卒論が宮沢賢治で花巻に憧れて、Tさんにくっついてきましたと遠慮がち(笑)。逆に行きたいところが賢治でわかりやすくていい。


 うちに到着してすぐ、何か手伝うよと言うので、待ってました!とばかりに早速梅のヘタ取りを頼んだ(^_^;)。「悪いね、前はコージさんがやってくれたもんで」と。今年は24㎏けっこうな量で二人で竹串で黙々と1時間以上はかかったかな。いやー、助かりました。

 
 私と初対面のNさんに、Tは30年前の東京で私の結婚パーティーのエピソードなどを話す。「ぶんはコージさんとわらじはいて来たんだよ」と。(手縫いのモンペもはいていた)

 パーティーが終わって「今日はどこに泊まるの?とぶんに聞いたら」「決まってない」「えー、泊まるとこないの!?」「そうだねー」「じゃあ、うちに来る?」「えっ、いいのー?」「じゃあ、先に帰ってるから、後で来てね」という会話をしたと笑っていた。

 そうだった。その夜は一体どこに泊まるつもりだったんだろうー!?
 翌日、岩手に帰る前に渋谷の有名なラーメン店で食べて帰ろうと入ったら、店員さんに「劇団の方ですか?」もんぺにわらじに大きな花束抱えてたら、そう言われるか?


 さて、3人で花巻の温泉に行ったら、鹿に遭遇!Tは「イノブタか!」と。確かに、岩手の鹿は太ってる。私も結婚当初、家で洗濯物を干していたら、目の前に「イノシシ?」と現れた動物が。コージは「鹿だよ」というが、修学旅行の奈良公園のバンビのような鹿しか知らないので、「これが野生の鹿!?何食っとんのや?」というくらい、筋骨隆々たくましい。


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 実は露天風呂に入ろうと行ったら、平日の午前中なのに男ばかり、一応羞恥心はあるので断念した。その代わり鹿に会えたから、Tは「コージさんだよ!」。コージは家の風呂には入らず、毎週大沢温泉に入りに来ていたから、コージ鹿かもね。


 よく笑う二人だった。よく飲み、美味しいと感動してくれて、そのうちコージの写真を見て、「笑ってる!ほら、絶対笑ってる」「来た時は緊張した顔だったけど、今は口角が上がってるよー」と二人でコージの写真に笑って喜んでいる。私が「ウソでしょ?」と言っても、「ホントホント!コージさん笑ってるー」とケラケラ笑う。
 
 そう言われるとそう見えてきた。うれしそうなコージの顔。

 あきれて、「18は箸を転がしても笑うから18か?」と箸を転がすとまたケラケラ。

 寝る前にTがふふふと一人で笑ってる。なに?「おならしちゃった、ウフフ」と。
 なんだ、そんなこと大したことないしと、私も寝てからブッ。「あー布団の中で屁をこいたわ!」と言ったら、みんな爆笑。

 おばさんは怖いもの知らず(笑)。ウフフ、アハハと久々に私もよく笑った。

 
 二人が帰った翌日、東京のNさんが菊池牧場とパン屋ルーツに注文しましたと、うれしいおまけがついた。

 美味しかったからと定期購入してくれたようだ。本当に自分のことのようにうれしい。
 ランチを始めた目的も彼らを応援したいから、その良さを分って買ってほしいから。

 
 遠い遠い広島から、東京から、よく来てくれたなあと感謝でいっぱい、それも私とコージがお酒が好きだからと上等なお酒を手土産に、もう万々歳(*^^*)。コージの祭壇は純米酒でホクホク。

 いいことも悪いこともベストタイミングに起こると、コージが亡くなった時に言われた。

 人の出会いも別れも機が熟して、ベストタイミングか。3人とも色々忙しかった時代から、いまやっと会えた。楽しかった。また明日から仕事に暮らしにがんばろう。

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 羅須地人協会が敷地内にある花巻農業高校の正門から校舎に行くまでにこんな川の風景!四季折々の眺めを毎日見れる生徒たちが羨ましい。


 
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