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図書館の学習会の報告   2023年4月15日(土) [夢の新花巻図書館を目指して]

 今日、図書館とまちづくりを学ぶイベントが無事終わりました。

 参加者は総勢25名。おいもカフェはある椅子総動員して(^_^;)、熱気に包まれました。

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 初代紫波町図書館館長の工藤巧さんのお話は、オガールの中に図書館ができる経緯は興味深く、とてもと参考になるお話がいっぱいでした。


 紫波町図書館の最大の特徴は、新しい事業方法である公民連携(PPP:パブリック・プライベート・パートナーシップ)により実現したこと。これにより、一定の維持財源が確保できて建設可能になったと。

 PPPの住民説明会を行うのに、100回も町民意見交換会をやったというから、すごい。


 紫波町人口約3万人の図書館に、北は盛岡から南は花巻までの経済開発で、図書館を要とするエリアに30万人集まる仕組みを考えて、デザインしたということです。

 このデザイン会議というのが、公共では画期的で、通常は箱ものを作ればいいという考え。

 そして箱ものを作るときに大抵は補助金頼みになるが、それでは自由に使えないし、民間のアイデアが生かせないということ。役場だけではいいアイデアが出ないときっぱり。

 
 いい図書館をつくるのに、役場がどれだけ本気になるかや、いい司書がいることが大事。
 自分の役割は「いかにして司書の価値を高めるか」という言葉が印象的でした。


 できてみたら、紫波町図書館の町外利用が30%、交流人口は100万人とはびっくり。

 12歳までの子どもを連れた親、30~40代の利用が増えたとのこと。10~20代は利用が少ないという話に、やっぱりと思いました。花巻市当局は高校生や若者の駅前希望が多いと主張しますが、どこまで本当なのかなあ。本を読む図書館でなく、お喋りする場所がほしいのでは。


 いずれ、本を読まない人、図書館に行かない人が行きたくなるような図書館に、ニーズのある何かを一緒にして、そのエリアを核にまちづくりをイメージしてはと思いました。

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 工藤さんは初代館長を10年という約束をご病気がきっかけで7年で退職されて、今回久々の講演でご本人も体調が心配でしたが、次々お話が出てきて、予定時間をオーバーするほど。

 参加者の皆さんはうなづいたり、熱心にメモを取る姿が多く見受けられました。


 参加者の質問や意見も活発で、終了予定時間を1時間近く超え、終了後もおじさんたちは車座で意見を戦わせて居酒屋状態(笑)。講師さんにお昼出したいのに、皆んな帰らないの(^_^;)とハラハラ。

 
 1月のシンポジウム同様、花巻新図書館は花巻病院跡地にと願う人たちは、真剣に図書館を要としたまちづくりを考えています。次世代のために力をふりしぼってます。


 いま全国の公共図書館は、その地域に合った素晴らしい図書館をつくっています。私たちも他地域の先進事例を学びながら、花巻らしい素敵な図書館を実現していきたいと思います。

 そのためには、市民の皆さんの図書館とまちづくりへの関心と協力が必要です。
 どうぞ、花巻新図書館の動向に、注目し、話題にして、一緒に考えましょう。

 

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