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 世界は私たちを忘れた~シリア難民 2020年10月25日(日) [政治・経済・社会]

 夕べ見た、テレビ・ドキュメンタリーのことを書きます。

 NHKスペシャル「世界は私たちを忘れた~追いつめられたシリア難民」。

 シリアの「アレッポの石けん」はうちのロングセラーのオリーブオイル石けんだから、という程度の関心の低さで何気なく見始めた番組だった。

 しかし、どんどん引き込まれて見終わった時は、かなり動揺していた。



 シリアの内戦続きで国外へ避難したレバノンの難民キャンプでは、水も食料も不足し、仕事もない、レバノン人に襲撃される。家族に食べさせるパンが買えないほど困窮して焼身自殺する父親。

 コロナが更に失業と貧困に追い打ちをかけ、家庭内暴力で女性や子どもが抑圧される。

 11歳の少女は学校に行けずゴミ捨て場でごみ拾いをして、1日100円稼いで家族を支えようと奮闘する。


 貧困、差別、家庭内暴力、児童労働、臓器売買、世の中から消えてほしい問題がここに詰まっていた。切ない。


 30数年前に「難民」の本を読んでドロップアウトした私だが、当時は今より悪くなることはない、絶対良くなっていくだろう、変えられる、と思ってできることをやってきた。

 だが、むしろ悪くなっているのではとさえ今は思える。そして、シリアのショック。

 どうしたらいい?何ができる?と自問自答するが、まずは関心をもつ、気にかける。



 つらい現実だが、最後に、縫製の仕事をするシリア女性の言葉に希望が持てた。
 
 
 「女性は仕事を持って自立して、強くなってほしい」  

 これはまさしく、フェアトレードで貧困を改善しようという目的と同じである。

 
 再放送は木曜日の深夜0時50分から(放送予定の欄)ぜひ、見てほしい。

 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/226XZGGM8P/


 12年前からシリアを追ってきたという若い女性ディレクターの渾身の作品。
 女性の視点だからか、より心を動かされた、素晴らしいドキュメンタリーだ。

 


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