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 テレビの後に鼻水   2018年8月23日(木) [がんと闘いたくない癌闘病記]

 きのうも今日も暑くて、ほんとクソ暑い、マイッタというくらい岩手では珍しい暑さ。
 自分でもこんなにできないのかとあきれるほど、トロトロと仕事してました。

 コージさんがのんびりやってれば、喝入れてたのに、ひとのことはよく言うよね。

 今日はカフェのお客さんが5ヶ月の赤ちゃん抱っこで、ママがリラックスできるように、ついあるカゴでどうかなと。初めてバスケットに入った赤ちゃん固まってました(笑)。

       IMG_0599[1].jpg 


 夕方お店が終わると、コージさんの祭壇で報告して、目はお酒に。冷やは旨いよな。
 うー、コージのお酒、ちょっと小瓶だけね、今日はついにお酒を頂きました。ふふ。

 早速冷凍庫で冷やしてて、その間娘が録画してたドラマを2本続けて見てた。
 娘はすでに見てるのに、途中から一緒に見て、どこかうれしいのかなと。

 というのは、コージが元気な時は、私たちがテレビを見ていると不機嫌だった。
 1人疎外されてるように感じて、話したがっていたが「おとう、早く寝て」と言われて。

 コージさんはさびしかったと思う。でも、私たち、酔っ払いは遠慮したかった。

 たまにお酒の相手、話で盛り上がる夫婦のヨコで、娘が一人テレビっ子に。
 私は大抵、夕食後もお店の通信やブログやイベントのことで余裕がなかった。
 家族が自分のことでバラバラだったから、家族団らんなんて、とうの昔のこと。

 
 新潟の個展が始まり、ひと息ついて、家でボ~とドラマみて、「あー面白かった!」
 さあブログを書こうとコージのお酒を開けて、「あーうまい!」と味わって、、、
 涙が止まらなくなった。まいったなあ。ずっと鼻かんでる。グスグス、チ~ン!


 コージさんがいなくなって、何を見ててやってもうるさく言われない。
 自由だけど、のびのびできる、解放感は全開だけど。でもね…。

 コージさんをさびしくさせ、また娘とも和やかに過ごせなかった時間があった。

 そんなことを考えると、妻・母としてうまくできなかった自分が悪かったのか。
 やめよう、仕方ない、その時その時で必死にやってきたのだから。


 
 新潟で中学校の同級生が6人集まってくれた。
 昨秋、私はずっと疎遠にしていたのに、ブログを見て、うちの店に来たいと旅行に。
 うれしくて少しのお世話をしたら「楽しかった」と今でも言ってくれて、飲み会に。

 地元の簡単なレストランで、確かにメニューは少ないが味はまあまあいいし。

 そこで同級生の一人が、「フミコー、こんなロクな食事しかなくて悪いね!」と申し訳なさそうに大きな声で言ったものだから、「え!ちょっとー、店員さんに聞こえるよ!」

 さすがに、ときどき天然と言われる私でも、エッ!?なんかヘンだなと気づいた。
 まったく悪気なく言ったので、もうおかしくて大笑い。私たちホントおばさんだわ。

 同級生はそれぞれに嫁姑の問題を抱え、悲惨な状況でもすごく働いてて、明るく笑い飛ばす。すごいのだ。私の夫を亡くしたことは、彼女たちの前では悲惨さが薄れてしまう(笑)。

       蓮2.jpg


 遠くから5月に弔問に来てくれて、今回新潟の個展に来てくれた友人が言った。
 「やっと笑えるようになったね、よかった」。

 そうだった。コージさんには悪いけど、この夏はあなたの個展で忙しくて、悲しむヒマがないよ。代わりに、頑張っているからね。

 
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