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  ハズレをいっぱいつかむことです   2017年4月16日(日)  [おいものエコ・ブランチ]

  今日は、今年初のおいものエコ・ブランチ!「ほんを読もう」でした。
  ゲストの伊藤清彦さんの講演は、昨年に続き、やはり面白かった。
  直前まで参加人数に不安はあったものの、おかげさまで21名の参加でよかったー。

         2伊藤.jpg

   伊藤さんが東京の書店をやめて、盛岡のさわや書店で働き始めたとき、書店に
  1億5千万円の借金!経費節減で本の注文に電話もfaxも使えない、注文は郵便で
  というのに、それでは間に合わないと自分の電話を使ったので、すごい電話代に。
  
   そして、出版社から届く本を並べるだけの通常の書店から、独自の手法で本を
  並べ替え、売れるようにポップを書き、眠っている良書をベストセラーにして、
  東京の大手書店を抜く売り上げを上げ、3年で借金を返済したという人なのだ。

          伊藤.jpg 花粉症でマスク

   故郷の一関に戻り、本を販売する側から、貸す側の図書館業務の仕事になり、
  本の仕事でも全く内容が違うことにびっくりし、書店と図書館の話なども色々。

   アマゾンのネット通販でヤマト運輸が大変だという話にも触れ、(ちょうど
  うちの今月の通信でも書きました)伊藤さんはアマゾンを使ったことがなく、
  本の注文は地域の書店にすると言ってました。取り寄せて受け取るときにも書店
  の店員さんと、話をするのだそうだ。さすが。そうしないと、たたでさえ厳しい、
  町の小さな書店はつぶれます。(ちなみに、伊藤さんの家には2万冊の蔵書!)

  書店や出版業界の裏までよく知っている方なので、話は多少それても面白く、
  ベストセラーや、直木賞や本屋大賞などが選ばれるからくりの話も、なるほど。

  選書のコツは?ヒントになる情報を色々と話してくれたけど、やはり近道はない?
  雑誌や新聞の書評は良し悪しで、自分が好きな書評家を選ぶこともひとつだと。

  はじめからベストセラーなどを読んでもダメです。ハズレをいっぱい掴んでいって
  こそ、面白いものにぶちあたるという言葉が、人生にもつながるようで名言です。
  
  本日、伊藤さんが持参された、おすすめの本

  「さよなら福沢諭吉」学問のススメはとんでもないということを暴く本
  「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便を
   とり入れてみてはどうですか?」不便が幸せになるという発想
  「ふじようちえんのひみつ」上記の本で知った幼稚園が、目からウロコ
  「がんばらない」眠っていた鎌田実の本を伊藤さんがベストセラーにした
  「羅針盤の針は夢に向け」モスバーガーの創始者(大船渡出身)の物語

  「ドッグファイト」は、アマゾンと運送会社(ヤマト運輸)の闘いを小説に。
  昨年も紹介された、伊藤さんが感動してやまない「リンさんの子」は絶版。
  おすすめの絵本は?という質問に、とてもいいのが1冊思い出せず、それも絶版。

   まだまだ聞き足りないところで、2時間があっという間に過ぎ、終了。チーン。
  その後、7名の参加者で伊藤さんと一緒にお昼を食べながら、話は尽きません。
   
           3伊藤.jpg
        菊池牧場のソーセージのスープにルーツのパン、おいしい!

  ここでも、話題は多岐にわたり、楽しくて、気づいたら、もう午後3時半!( ゚Д゚)。
  伊藤さん、本当に有り難うございました。早速、ぜひ次回もという声もあります。

  今日ご参加下さった皆さま、広報にご協力頂いた皆様、有難うございました!


  


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